人形・押絵作家 福永緋麗のwebサイトです。

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このサイトは、人形作家 福永緋麗の作品の紹介を目的としております。
本人はパソコンが大の苦手ということで、赤松まり(姪っ子です。)が運営しております。

はじめての作品集「夢あそび」の制作を期に、「日本の伝統的な人形作りをもっと多くの方に知って頂きたい」という本人の思いからこのwebサイトもあわせて開設致しました。
今回のwebサイト開設に際し、以下の推薦文を記載させて頂きます。

※作品集「夢あそび」という題は、人形作りの師 小池緋扇先生につけて頂きました。

夢の国から、妖精達が舞い降りてきました。


 華やかに詩い、艶やかに踊り、しっとりと静かにたたずみ、美しい旋律となって見る人を魅了し心に語りかけてきます。
息遣いまでが聞こえてくる様です。夢幻の世界です。
ほとばしる心の叫びを人形に託し、見る人々にあらゆる角度から訴える作者は、モダン感覚と優れた技術と情熱が私達に不思議な力で迫ってきます。そしてその作品は誰もが一目惚れしてしまうのです。
粋な人形・押絵もすてがたい魅力です。
和と洋の競演をここまで作り上げる人形作家は、他に知りません。


 五十余年、人形制作指導をして参りましたが、福永さんは一際精彩を放っておりました。
人形の姿をかり、魅力的で好奇心旺盛なヒロイン達も又、作者に劣らず精一杯のドラマを演じ、魔力とも云える感情が妖しいまでの幻影となって、人々の心を捉らへ、お互いに調和しながら響きあい、夢と希望を与えてくれるのです。


 これからも独特な創作の世界を繰り広げてゆく事でしょう。多くの人々が次の作品を待っています。いつまでも夢を持ち続け、ミステリアスな世界を作り続けて欲しいと願っております。

財団法人 人形美術協会 常務理事・本部主任教授・人形美術展審査員
人形作家 小池 緋扇

 今回、作品集「夢あそび」制作のお手伝いをさせて頂きました。
その中で先ず感じたことは、作品一体一体が非常に個性的であるということです。
なぜ福永さんの作品はこれほど個性的で異彩を放つのか?その大きな要素は福永さんの卓越した技術力だと私は考えています。


 一体の人形を作るには「縫製・布を染める・刺繍・顔を描く」等、様々な技術と知識が必要で、福永さんはこれらの工程を全て一人でこなします。実は現代のいわゆる日本人形作りの中でこれは稀な事なのです。裏を反せば、全ての工程を高いレベルこなせる作家が極めて少なくなったという事なのですが…


『一体の人形を全て一人で作る』   この技術力が作家に自由な発想をあたえ、その想いが余すことなく作品に投影されるのでしょう。伝統的日本人形の創作技法に新たな素材や世界観を取り入れた“あそび心”にあふれた作品たちは、作品集「夢あそび」の名の通り作家の夢の中で“あそぶ”のです。

デザイナー 村田 耕一